仮想通貨やFXで使えるインジケーターまとめ【おすすめのインジケーター4選】

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インジケーターに疑問を持つ人「チャート分析とか、インジケーターを使ったテクニカル分析をおすすめしている本やサイトをたくさん見かけるけど、相場が上がるか下がるかなんて結局大統領の発言とか色んなニュースに左右されるもんだし、意味ないと思うんだけど。。」

インジケーターを使った分析をしてトレードをするという話はよく聞くけど、本当に効果があるのか疑問に思う人は多いと思います。最初に結論を申し上げますと、インジケーターを使った投資戦略はほとんどの市場において非常に有効です。

何故インジケーターを使った投資戦略が有効なのか?

理由は大きくまとめると3つです。

  • ファンダメンタルズはインジケーターに反映されるから
  • 多くの市場参加者はインジケーターを重視しているから
  • 投資戦略をルール化できるから

ファンダメンタルズはインジケーターに反映される

例えばXという仮想通貨が大きな取引所で上場されるというニュースがあったとします。それまでかなりマイナーであった仮想通貨Xにとっては大きな取引所に上場されるというのは価格を上げる要因となるビックニュースです。この場合、もしそのニュースを市場参加者の誰よりも先に入手することができ、ライバル達よりも先に購入できたとしたら、その後ニュースを知って仮想通貨Xを多くの人が購入することによって価格が上昇し、利益を上げることが出来ます。

もしインサイダー取引規制に引っかからずに誰よりも早く上記のような最新ニュースを常に入手することが出来るのであれば確かにテクニカルなんていらないと言えるかもしれませんが、ほとんどの市場参加者はそのような優位性の高い情報は世間大多数の人と同じタイミングで知ることとなります。また市場に影響を与える様々なニュースに常にキャッチアップするのは容易ではありません。

ここで様々なファンダメンタルズの影響をキャッチアップできるのがテクニカル分析という手法、つまり各種インジケーターの分析なのです。何かしらのファンダメンタルズ要因により買い圧力が増加すると、急激な取引量の増加など各種インジケーターシグナルにその影響が表れることになります。つまりインジケーターを分析することでファンダメンタルズ要因もカバーすることになるのです。

多くの市場参加者はインジケーターを重視している

価格が上昇するのはどういう時か考えてみましょう。仮想通貨ではなくスーパーで売ってる商品などもそうですが、需要が高まっている時、つまり買いたい人が多い時ということになりますよね。

では仮にインジケーターYがプラスになったときに買おうと誰しもが思っているとしたらどうでしょうか。当然インジケーターYがプラスになった瞬間から投資家たちによる買い圧が高まり、価格は高騰することになります。つまりこの場合、インジケーターYを監視しておいて、プラスになった瞬間に買えば利益を上げることが出来るということになります。

仮想通貨市場はもちろん、FXや株など様々な投資市場において、多くの市場参加者はインジケーターに注目して投資を行っています。より多くの市場参加者が特定のインジケーターを重視していればいるほど、そのインジケーターを使った投資戦略は有効になります。

投資戦略をルール化できる

インジケーターは数値によって表されることから、投資戦略のルール化が容易です。例えばインジケーターAが100になったら買い、-100になったら売り、といいった具合です。

投資にルールを設けることは特に初心者投資家にとってはとても重要です。
多くの初心者投資家はこのルールがないことで、なんとなくたまたま勝ち、たまたま負けるというギャンブルを繰り返すことになります。仮に買っていてもそこにロジックが存在しないので、安定的に勝ち続けることが出来ません。

インジケーターを使った投資ルールを設けておくとたまたま買ったり負けたりといったことがなくなります。また事後的に分析することも可能となり安定した成果を上げやすくなります
また投資においてはメンタルが非常に重要となりますが、ルール化すれば後はルールに従って売買をするだけなので、メンタルの影響を受けることなくトレードを行うことが出来ます

おすすめのインジケーター4選

インジケーターの重要性が分かったと思うので、僕のおすすめするインジケーター4選を紹介したいと思います。

  • 移動平均線
  • MACD
  • ストキャスティクス
  • ボリンジャーバンド

順番に解説していきたいと思います。

移動平均線

移動平均線
移動平均線とは、過去の一定期間の終値の平均値を結んだ線を言います。いわゆるトレンド系インジケーターの一つで、トレンドの識別やトレンドの発生の確認に使われます。

移動平均線は既にご存じの方も多いかとは思いますが、現在が上昇トレンドなのか下降トレンドなのかの把握や、トレンド転換点の確認に使われることが多いです。

具体的には短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けるゴールデンクロスでの買いエントリー、判定に短期の移動平均線が長期の移動平均線をした抜けるデッドクロスでの売りエントリーが有名なところかと思います。また短期、中期、長期の移動平均線がそれぞれ上から順番に並んでいるタイミングでのエントリーをパーフェクトオーダーと呼び、強い買いエントリーのシグナルとして有名なところです。

移動平均線で上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを把握したうえで、上昇トレンドであればショートエントリーはせずにロングエントリーのみに限定し、ゴールデンクロスやパーフェクトオーダーのタイミングでロングエントリーするといった戦略が考えられます。

MACD

MACD
MACDとはMoving Average Convergence Divergenceの頭文字を取ったもので、日本語では「移動平均・収束・乖離トレーディング手法」と呼ばれます。単純移動平均線とは違い直近の終値を高く評価した指数平滑移動平均線を使ったテクニカル手法であり、いわゆるトレンド系インジケーターの一つです。

MACDは短期と長期の指数平滑移動平均の差であり、MACDシグナルはその平均値として算定されます。詳細な計算方法はここでは割愛しますが、要は直近の勢いからトレンド転換を図るインジケーターであり、トレンドの発生をとらえるのが得意なインジケーターです。

具体的にはMACD線がMACDシグナル線を上抜けたところ及び、MACD線がゼロを上回ったところが買いエントリーのサインとなります。反対にMACD線がMACDシグナル線をした抜けたところ及び、MACD線がゼロを下回ったところでのが売りエントリーのサインとなります。

ストキャスティクス

ストキャスティクス
ストキャスティクスは%Kや%Dで表される指標であり、過去一定期間の高値と安値のゾーンの中で、現在どのくらい位置にいるのかを0~100の値で示したものです。いわゆるオシレーター系インジケーターの一つで、相場の買われすぎや売られすぎを判断するのに役立ちます。

%Kは過去一定期間の高値と安値のレンジのうち直近終値がどの位置にいるのかをパーセントで示したもの、%Dは一定期間における%Kの平均値となります。詳細な計算方法はここでは省略しますが、相場の買われすぎや売られすぎを判断するため、つまりポジションの利食いのタイミングを計るときに主に使われます。

ストキャスティクスを単独で利食いのサインとして用いることは少ないですが、例えば%Kや%Dが80を上回ったらロングポジションの利食い、反対に%Kや%Dが20を下回ったらショートポジションの利食いをするといった利用方法が考えられます。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドはローソク足のチャートの上下に存在する帯状のラインのことで、標準偏差を応用して相場の位置を探ろうとします。いわゆるオシレーター系インジケーターの一つで、買われすぎや売られすぎの判断に使われます。

ボリンジャーバンドは上図のように移動平均線の上下に1σ・2σ・3σのラインを表示させるのが一般的です。1σラインは過去一定期間の移動平均線にその期間の標準偏差(平均からのずれ)を加減算したもので、2σや3σは加減算する標準偏差を2倍3倍したものになります。

これはいわゆる統計学から導かれた手法で、1σ・2σ・3σラインに達する可能性(平均からずれる可能性)は統計的にそれぞれ68%・95.5%・99.7%であるこを前提に概ね当該ライン内に収束するであろうという思考から導き出されたインジケーターです。

具体的にはオシレーターらしく2σや3σラインに達したタイミングでポジションの利食いを行うという使い方が基本となります。ただし2σや3σラインを抜けるという事象は統計的にめったに起こらない事象であることから、当該事象の発生をトレンドの発生ととらえて買いもしくは売りのエントリーサインとして使うことも出来ます。実際に「バンドウォーク」と呼ばれる2σや3σラインに沿って上昇もしくは下落をし続ける事象も多く見受けられることからも、エントリーサインとしても有用なインジケーターであると言えるでしょう。

まとめ

インジケーターはトレンドの方向や発生を識別するトレンド系インジケーターと、相場の強弱を判断するオシレーター系インジケーターがあります。どれか一つを使えばいいということではなく、状況に応じてトレンド系とオシレーター系を組み合わせて使っていく必要があります。

どのインジケーターが強いか弱いかはマーケットによって変わってきます。例えばMACDラインのクロスをシグナルとしたトレードでBTC市場では通用するものの、他のドル円市場では機能しないといった場合が考えられます。
市場によって参加者の重視しているシグナルは異なるため、自分の参加している市場ではどのシグナルが強いのか弱いのかを見極めたうえで、投資戦略に取り入れてみましょう。

チャートリーディングについては「FXチャートリーディングマスターブック」がおすすめですので詳しく知りたい方は是非。