仮想通貨トレードで勝つための4つの方法

仮想通貨

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読者「仮想通貨トレードですごい損をしてしまいました…。どうやったら勝てるようになるんだろう。トレード戦略にどんな方法や種類があるのか知りたいです。」

仮想通貨に手を出してみたはいいものの、思わぬ損失を出してしまったという方は多いのではないでしょうか。僕自身も仮想通貨投資を始めて初日に約50万円という大金を失ってしまった黒歴史がありますw

では、仮想通貨で勝つために具体的にどのような手段が考えられるでしょうか?
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読者「え、そんなの価格が上がりそうな時に買って下がりそうな時に売るってだけじゃないの?」

いえいえ、仮想通貨で勝つ方法は単に価格の上下を予測する方法以外にも複数の方法が存在します。

  • 裁定取引(アービトラージ)による方法
  • 資金調達料(金利)取得による方法
  • マーケットメイクによる方法
  • 相場予測による方法

最後の相場予測はイメージがわくかもしれませんが、それ以外の方法については想像がつかない方も多いのではないでしょうか。それぞれ解説していきたいと思います。

裁定取引(アービトラージ)による方法

裁定取引とは、同一通貨について安く売られている場所で買い、高く買われている場所で売る方法です。取引所を複数開設している人であれば、「あれ、今こっちの取引所よりもこっちの取引所の方が安いな。同じ仮想通貨なのに値段が違うんだな。」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。

例えば取引所Aで1BTC99万円、取引所Bで1BTC100万円で売られていた場合を考えます。もし瞬時に取引所Aで99万円で1BTC買って、取引所Bで1BTC売ったとすると、単純計算で取引所間価格差分の1万円の利益を得ることが出来ます。

裁定取引は価値が同一の通貨について価格差が生じるという市場の歪みを利用して、その価格差分のリターンを得ることを目的とした取引手法です。

裁定取引と一言で言っても様々な方法論が考えられます。裁定取引の具体的なやり方について知りたい方は裁定取引についてまとめた下記の記事をご覧ください。

資金調達料(金利)取得による方法

資金調達料とは、BitmexやBybitなどの海外取引所で儲けられているスワップ手数料の一種で、一定の時間(例えばBybitだと日本時間の0時、8時、16時)に保有しているポジションの方向と数に応じて徴収(配賦)されるものをいいます。

例えば現在のBTC価格が1BTCあたり9000ドルであり、取引所Aで午前0時にロングポジションを持っている人に0.1%の手数料が支払われるとします。この場合午前0時を迎える前に取引所Aで1BTCの買いを入れ、同時刻に取引所Bで1BTCの売りを入れておきます。同一価格で買いと売りの注文を行っているためトレード損益はゼロとなりますが、取引所Aでは0時を迎えた地点で保有するポジションの0.1%の金利を取得できるため、トータル9000ドル×0.1%=9ドルの金利分の得をする計算になります。

資金調達料トレードは複数取引所で反対売買を行うことにより、価格変動リスクを負うことなく資金調達料(金利)分のリターンを得ることを目的とした取引手法です。

資金調達率を利用して稼ぐ方法をもっと知りたい方は下記の記事をご覧いただければと思います。

マーケットメイクによる方法

マーケットメイクによる方法は、取引所の板のaskとbidの価格差(スプレッド)を利用して、その価格差分のリターンを得ることを目的とした取引手法です。

例えばある取引所の板でbid最高値が99万9000円、ask
最安値が100万円だったとします(スプレッド1000円の状態)。ここで同時に99万9000円の指値買い注文と100万円の指値売り注文を出してそれぞれ約定したとすると、そのスプレッド分の1000円の利益を得ることが出来ます。

マーケットメイクによる方法はMakerとして指値注文による買いと売りの反対売買を行うことにより、そのスプレッド分のリターンを得ることを目的とした取引手法です。

マーケットメイクはかなり専門性が高く置くが深いですが、マーケットメイク戦略の基礎について学びたい方は下記の記事をご覧ください。

相場予測による方法

相場予測による方法は価格が上がるか下がるかを予測してポジションをとる通常の手法です。これは説明するまでもない方法なので例示は割愛しますが、相場の予測と言ってもその方法論は挙げればきりがないほど存在します。大まかに分類すると「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」に分別されます。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析は、簡潔に言うとその投資対象の本質的価値に着目した分析手法です。例えばその投資対象にまつわるニュースや世界経済情勢などありとあらゆるバックグラウンド情報を入手することにより、投資対象の本質に比べ現在の価格が割安か割高かを判断し投資を行います。

テクニカル分析

テクニカル分析は、ファンダメンタルズ影響は結局チャートとして現れるという思考のもと、その投資対象の本質的価値ではなくチャートに着目することにより将来価格を予測する分析手法です。

ファンダメンタルズ VS テクニカル

結論からするといずれの手法も有効です。例えばファンダメンタルズ分析により多数の通貨のバックグラウンド情報を徹底的に調べ上げ、高騰しそうな通貨を選別し、多額の利益を得た業者も多数存在すると聞きます。

ただ初心者にどちらをすすめるかという意味では、圧倒的にテクニカルをお勧めします。理由は3つです。

  • 初心者が多数ある仮想通貨それぞれについて理解し、また他の投資家に比べて優位性の高い情報を入手するのは難しい。
  • テクニカル指標はだれでもチャートにより確認することができ、情報格差がない。
  • 多くの投資家がテクニカル指標をもとに投資を行っているため、テクニカル指標は必ず相場に影響を及ぼす。

上記をまとめると「テクニカル指標は確実に相場変動に影響があり、初心者でも実行可能性が高く情報格差が存在しない」ということです。

例えば有名な買いエントリーのタイミングとして「パーフェクトオーダー」というタイミングがあります。これは短期・中期・長期の移動平均線が上からその順に並んだ状態(ロングエントリーの場合)を指しますが、仮にほとんどの投資家がこの指標を重視していたとすると、パーフェクトオーダーの状況が成立したタイミングで多くのロングエントリーがあると予想できますよね。

つまり相場はより多数の人が予想した方向に動くため、多数の人が意識している指標は相場に影響を与えやすいのです。

テクニカル分析は「インジケーター」と呼ばれる指標を基に行うこととなります。インジケーターの基礎やその使い方については下記の記事にまとめたのでこちらをご参考ください。

まとめ

いずれの手法をとるべきかはそれぞれの目標や許容できるリスク、どのくらいの時間をトレードに費やす覚悟があるかで変わってきます。

  • 裁定取引…リスクが圧倒的に低いのが特徴だが、裁定取引機会を見つけるのが難しいため難易度は高め。
  • 金利取得…リスクは圧倒的に低いのが特徴。金利を取得できるポジションに複数取引所で両建てするだけなので難易度は低めだが、得られるリターンも少ない。
  • マーケットメイク…相場が急激な変動をする局面では大きな損失が発生するリスクがある。また極めて多数の取引を実行する必要がるため自動売買の実装が必須でありかつ利益を出すためのロジック構築もかなり難しいため難易度も激高。ただしシステムを組み上げてしまえば安定的なリターンを得ることが出来る。
  • 相場予測…当然相場予測は外れることもあるためリスクは中程度。ただしチャート分析は勉強すれば誰でもできるようになるので難易度は最も低い。初心者に最もおすすめの方法。

相場予測については、僕のTwitter(@italiajin1031)でも色々と呟いていますので是非覗いてみてください!